小5社会③:環境を守る責任 ~公害から未来へ~
きれいな空と水!
見て見て! 今日の空、すごく青くてきれいだよ! 川の水も透き通ってる。
でも、おじいちゃんが言ってたんだ。「昔は、工場の煙で空が真っ暗だったり、川が汚れて魚が死んじゃったりしたこともあったんだよ」って。
本当にそんなことがあったの?
1. 公害(こうがい):過去の過ち
わかまるくんのおじいちゃんの言う通りだ。日本が工場をたくさん作って経済が発展していたころ(高度経済成長期)、環境のことを考えずに煙や排水を出し続けた結果、「公害(こうがい)」という大きな問題が起きたんだ。
四大公害病(よんだいこうがいびょう)
汚れた水や空気が原因で、多くの人が重い病気にかかってしまった。絶対に忘れてはいけない歴史だよ。
- 水俣病(みなまたびょう):熊本県。工場の排水に含まれていた「メチル水銀」が原因。
- 新潟水俣病(にいがたみなまたびょう):新潟県。阿賀野川(あがのがわ)で起きた水俣病。
- イタイイタイ病:富山県。鉱山から出た「カドミウム」が川を汚染し、骨がもろくなる病気。
- 四日市ぜんそく(よっかいちぜんそく):三重県。石油化学コンビナートの煙(亜硫酸ガス)で、空気が汚れた。
わかまるの涙
ひどいよ…。便利になるために、人の命や自然を犠牲にしちゃいけないよね。
もう二度と、こんなことを起こしちゃダメだ!
2. 環境を守るためのルール
この反省から、国や地方公共団体は、環境を守るための厳しいルールを作ったんだ。
- 環境省(かんきょうしょう):日本の環境を守るための中心となる国の役所。
- 環境基本法(かんきょうきほんほう):環境を守るための、日本の基本的な考え方を決めた法律。
工場も、煙や水をきれいにしてから出す装置をつけたり、環境に優しい製品を作ったりする努力をしているよ。
3. わたしたちにできること:エシカル消費
環境を守るのは、国や会社だけじゃない。商品を買う「消費者(わたしたち)」にも責任があるんだ。
環境や人のことを考えて作られた商品を選ぶことを「エシカル消費(倫理的消費)」というよ。
Ping! マークを探そう
買い物に行くとき、こんなマークがついている商品を探してみよう!
-
エコマーク
「ちきゅうにやさしい」商品についているよ。リサイクルされた材料を使っているものなどだね。 -
FSC認証(にんしょう)
森を壊さないように、計画的に切られた木から作られた紙製品についているよ。
地学ナビとのリンク:地球温暖化
公害は特定の地域の空や水を汚しましたが、今は「地球全体」の環境問題、特に「地球温暖化」が深刻です。
私たちが電気を使いすぎたり、物を大量に捨てたりすることが、巡り巡って地球の気温を上げ、異常気象を引き起こしているのです。
→ちがくナビ「人間活動による環境変化」へ(※高校生向け)
まとめ:未来の地球のために
わかまるの決意
安いからってすぐに買う前に、それが環境に優しいかどうか考えるようにするよ。
ぼくたちの買い物は、未来の地球を選ぶ「投票(とうひょう)」なんだね! PON!
チャレンジ問題
問1:企業の活動などが原因で、広い範囲の自然が汚されたり、人の健康が害されたりすることを何といいますか?
問2:三重県で発生した、石油化学コンビナートの煙が原因で、多くの人が苦しんだ公害病は何ですか?
問3:環境や社会に配慮した商品を選んで買うことを、カタカナで「〇〇〇〇消費」といいますか?
こたえを見てみる
問1のこたえ:公害(こうがい)
問2のこたえ:四日市ぜんそく(よっかいちぜんそく)
問3のこたえ:エシカル(消費)